暴対法
暴対法の講習会に出かけた。この講習会の主旨は、要するに暴力団の資金源を断つことで組織の維持を困難にしたいから是非個人や企業は暴力団の不当な要求に屈せず金を払わないでほしいというものだ。実際にいろいろな事例でどのように対処し、暴力団を怖がらずに、撃退してゆくかということを、講義やビデオを使った二時間半ばかりの講習会でアドバイスするというもの。
教えてくれるのが評判の悪い闇だらけの道警であったり、(財)暴力追放センターという、どう見ても警察官僚の天下り先みたいであったり、とどこか問題が多い気がするが、暴力団のいろいろな手口についてはなかなか興味深く聴くことができた。
オレオレ詐欺については今ではオレオレ詐欺三点セットというものは商品化しているらしく、
1)架空名義のプリペイド携帯電話
2)架空名義の銀行通帳
3)名簿
であるらしい。
今ではオレオレ詐欺では、弁護士や警察官を語り、「ご主人が交通事故を起こしたのですが、今銀行に二百万円を振り込んでいただければ、先方は示談で済ませると言っています」などと、警察の民事不介入という基本すら無視した電話をかけてきたりするらしい。オレオレ詐欺はこれほど毎日のようにニュースになっているにも関わらず、人間はいざ自分のこととなると見境がつかなくなって、ついつい金を払ってしまうのだそうだ。
企業相手の暴力団の資金繰り方法としては、右翼、同和団体を語った機関紙の売り込み、あるいは機関紙の一方的な送付などが一番多いのだそうで、これは数撃てば誰かが金を払ってくれるという見込みセールスみたいなものらしい。ちなみに教育機関、自衛隊、病院、市役所等々が一冊6万円もするような同和書籍を3−15冊という単位で勝ってしまい、暴力団にむざむざ資金を流しているらしい。言ってみればぼくらの税金は暴力団にも渡っているということなのである。
などなど興味深い講習会であり、まだまだ話題はたっぷりとあるのだが、今日のところはこのくらいで……。