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精神性

 毎週末にレッズがJチームを一つ一つ粉砕しているのを見ながら、ビールを美味しく飲んでいる。
 とは言え、こうなると勝つのが当たり前、しかもガンバが前日では「暫定首位」。今までレッズも暫定首位には何度もなったけれども翌日に覆っていた。強いチームは翌日必ず勝つから、暫定首位は容易に首位になどなれないのだ。
 それを今、レッズが逆の立場でやっている。追われる立場。首位であり続ける義務。そう考えただけでプレッシャーに呑みこまれそうになる。勝って当たり前。そんなレッズだからこそ、試合前には少しだけ心配する。今までのレッズは格上に勝った後は油断して下位チームに不甲斐ないゲームをやらかし、サポーターからブーイングのシャワーを浴びる。そんな何度も繰り返された構図。精神面の甘さ。わかりきったレッズのここぞというときの弱さ。
 今日は、そうしたことから脱却する意味があった。少し頼りがいのなくなってきた都築を山岸に代えた。絶好調永井を外して達也を先発させた。遜色のないサブを試合に出すだけの余裕をこの試合に見たのだとすれば、ギドの胆力は並ではない。どちらも、長期的なスタンスに立てば(1)試合勘を戻す。(2)レギュラーを休ませる。(3)チーム内に競争心を生み出す……などの効果があるため、監督なら是非ともやらなくてはならないことなのだろうが、なかなかシーズン連勝中にこれを決断するのは勇気がいることだと思う。
 実際、田中も山岸もちぐはぐした感じは免れられなかった。それでも彼らは、この重圧に耐え、結果を出してゆく。このたくましさ。ギドを見ていると精神的な部分を鍛える、ということを第一に考えているように見える。固定部分は外国人助っ人(三都州もこのうちの一人なのだろう)に任せ、純国産レッズ選手に関しては、多くの試練を敢えて与えているようにも見える。
 自らが、出場機会をオジェックに阻まれ、後半出場したガンバ戦、奮起して、大逆転試合を演じる要の役を演じたことがあっただけに、選手たちの心理をよく理解できるのだと思う。選手たちのメンタル・コントロールに抜きん出たものがあるのかもしれない。
 技術的な指導はエンゲルスに、ギド自身は、きっと喜怒哀楽に満ちた人間性を前面に出して、選手たちを一つのチームに纏め上げることに終始しているのに違いない。今日の試合からはそうした精神面のトレーニングという意味合いが感じられた。
 それにしては後半得点がゼロであったこと、完封できなかったこと、等課題は沢山残されていることがわかったのだけれど。外国人助っ人無しの完全国産チームで、どれだけ闘うことができるのか。ギドの狙いは案外そんなところにあるのではないのか。