痛風と高血圧
痛風と高血圧を併発すると相乗効果で動脈硬化になりやすいのだそうだ。そんなわけで両方の投薬治療を続けるぼくは、台風一過の暑い朝、近所の医院のドアをくぐる。尿酸値は下がり、痛風は危険が去った。血圧は寝て140-70。しかし座れば140-100と危険な値だ。動脈硬化か。数年前に眼底出血が見られ、血管が硬くなっていることと、心臓が肥大していることを指摘されたことがある。60歳台の心臓だよと。遺伝だとよく言われる。今の通いの医者にもDNAに刷り込まれたものだと言われる。ほかに特別な原因はないと。
つまり寿命が短いんだ、ぼくは本当は。薬で生かされてゆく年齢になったのだ。江戸時代くらいの人間なのかもしれないな。と頭にちょんまげを結った自分などを想像したり……。