フカキョン

　フカキョンってこんなにかわいかったっけ。『農家のヨメになりたい』三回目。毎回見るドラマなんてもはや存在しないと思っていたのに、どうもこのドラマには惹かれる。原始的なコメディでありながら、失われた時代の『北の国から』に共通するような農作業の映像を見ていて、胸にぐっと迫るものがあるのはなぜだろう。
　オーバー演技とさえ言えるフカキョンの表情の豊かさがなんともあどけなく、ピュアで天使のようにかわいい。都会的な顔をしているくせに、どこか体格がよくって農家が似合ってしまいそうな気配がありがたい。イチゴの赤がとても瑞々しく美味しそうで、赤い服を着たフカキョンがそいつを齧ると、味まで伝わってきそうなリアリティ。農業生産を土台にしたドラマの説得力は、いわゆるトレンディドラマには求めることのできないコアで本能的なものを持っているということなのかな。