シュンの日記なページ

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キャンプ日和

 曇っているじゃないか。それでも支度をしてパジェロになんでもかんでも詰め込み、札幌を後にする。
 ねえ、パジェロって、リコール対象車なんじゃないの?
 ああ、でもこれまで何度か修理で持ち込んだときに勝手に直して、お代は要りませんって言われてるぞ。
 あ、ヤミ改修っていうやつ?
 パジェロを買った埼玉から引っ越しているのでリコールの通知が来ていないのかもしれないし、ヤミ改修だったのかもしれないし、でも、これまで確かに三回か四回リコール対象個所とやらをなおしているみたいだから、大丈夫なんじゃないか。
 ヤミ改修でただになっているんなら、私たちにとってはそんなに悪くないんじゃない?
 どうなんだろうなあ。まだ新たなリコール個所があるかもしれないから、オイル交換でも持ち込んでみるか。
 ek-ワゴンの方もね。
 などという会話をしながら車を進め、余市の海鮮工房にて昼食。市場の二階にある味も値段も北海道一というような店であり、やっぱり行列が出来ている。でもキャパが大きいのですぐに入れる。赤ウニ丼(赤ウニはエゾバフンウニ、白ウニはムラサキウニ。この店では、大を一折、ご飯の上に載せてくれる豪華さだ)¥2100、イクラ丼¥740、ホッキご飯¥550、イカ刺し¥230を注文(値段はうろ覚え)。のっけからこんなにグルメでよいのか?
 のっけからって夜はホルモンなんでしょ、今しか楽しみないじゃない(とホルモン嫌いの妻)
 のっけからこれで、夜にはホルモンなんて贅沢が許されていいのだろうか(とホルモン好きのぼく)
 うん、いいんだろうか(とホルモン好きの息子)
 店を出ると、天が何に逆上したのか雨。天気予報は晴れなのだ。でもそこから雨。積丹半島を横切る峠道は土砂崩れの危険性あるため当分通行止め。げっ、神威岬まで回らなければならないのか。非常な遠回り。しかも雨は激しくなる。本当にキャンプに向かっているのか?
 キャンプ場いわないマリンビューに着くと小降りの雨。管理棟で聞くと、今日は昼頃からぱらぱら、だそうである。積丹半島は延々大雨であった。迷った末、ろくな代替案もないのでフリーサイトを申し込む。コテージはいくら? と聞くと1.2万円だったので即座に尻込み。フリーサイトは1000円だからね。
 テントを張りターフを張り巡らせ雨に備えている間にも雨脚が強くなり、後悔の念がよぎる。
 でもセッティングを終えて、町に下り買い物を済ませてから、近隣の公共温泉に行く頃には天候は上向きとなった。
 露天風呂に入る頃には雨が上がり、青空が広がり、岩内の町、港、積丹に続く湾や残雪を頂く積丹岳などの姿が明るく眩い。ほっと人心地を着いて、天国と地獄だなあと呟く。
 なかなか暮れない六月の残照を楽しみながらバーベキューコンロに、次々といろいろなものを載せてゆき岩内地ビールと岩内ワインで流し込む。ホルモン、オージービーフ、ホワイトアスパラ、ホッケ、茄子など。
 星が広がったのでターフを畳み、上空を見上げながらワインを飲む。満天の星にくっきりと、北斗七星。昔日の人はいつも万天の星を見ていたに違いない。このいっぱいの星の中でも一際目立つ北斗と天辰。北極星はこれだけの満天の星々のなかでもくっきりと見分けることができる。さすが天空のコンパスだ、などと思い巡らせながら、上空の星座、眼下の夜景に見惚れつつ、夜の過ぎ行く時間をゆったりと過ごした。