成人病(生活習慣病)検診
昨夜は一年で最も辛い日。飲食を夜の9時前に終えねばならないという不自然を身体に強要する日であったのだ。
というわけで今日はバリウムを飲み、心電図を取られ、肺活量を検査され、エコーではらわたの像を浮き彫りにされた朝なのであった。
検査を終えてさぞ美味しい店に入ったのでしょうね、と家内に言われたが、入ったのは「めしのはんだや」。そこに午前11時入って険しい表情を眉間の縦皺という形で浮かべてみせる、やさぐれた男たちに囲まれる。大声さえ出せばいいと思っている、教育のなされていない厨房の婆あががなる。こんな店には二度とこないぞ。
東北で青春を過ごした友人たちと入った、仙台アーケード街の四半世紀前のはんだやとは別の店である。まずいし、安くもない。音威子府の無人駅で今も蕎麦を作る立ち食いのおじいちゃんの方が遥かに「商売」をしていると思うし、第一つなぎを使わない、蕎麦粉100%の音威子府蕎麦には、どんな物流を持っていようとはんだやなんかに勝てるものか、と思う。
外食産業の質を駄目にするのは飽くまで客である。客が駄目な店に入っているうちは、駄目な店は徹底して蔓延るのだ。といって環状線に入ると、閉店に追い込まれたはんだやの店舗を見つけた。妙に納得できて、ほっとしたよ、ぼくは。