シュンの日記なページ

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晴れのち雨

 午後になると雨が上がった。妻子はTSUTAYAへ、ぼくは石狩市図書館へ出かける。雲が切れて、手稲山頂のTVアンテナ群が覗く。ひさびさの陽射しが心地よく、吹く風が瑞々しい。図書館の駐車場は休日にしてはがらんとしている。
 美しく心地のよい図書館で、予約本4冊を受け取り、代わりにヌード女性のカバーが目立ちすぎる『チョーク!』を返却する。出版社が売り物にするほど小説はセックス中毒を主題にしていなかった。実際には狂気の母との軋轢、友情や恋の物語だ。だがそれをフリークを見せるようなやり方で奇抜に描くのがパラニュークのやり方である。
 家に帰れば、本を読むか、PCに向き合うかして過ごしている。日本語WXGの変換がおかしくなった。「言って」が「言っテ」となる。どの動詞も同じようになる。候補の文字さえもが「**っテ」になる。ウイルスの影響ではないだろうな。ともかくこれでは使えないので漢字変換システムをIMに変える。ユーザー辞書を移し、ついでだから多少漢字を新規追加登録する。「氈える」「姦る」「飲る」などは船戸与一系漢字遣い。馳星周にも以前教わったのがやはり「姦る」「妖しい」などだ。実際には小説では多用されている漢字なのに、こうしたPC用の辞書にはこうした変換がなかなか登録されていない。
 それに香納諒一だとか花村萬月だとか伏見威蕃など、漢字を少しひねってある個人名も。
 休日ならではの時間のかかる作業であるが、何もこれだけをやっているわけではない。『私の庭 浅草篇』だけではなく、今日は篠田節子の『逃避行』も読んだ。主役は老いたラブラドールレトリーバーである。予想通り、泣けた。いや、登録ついでなので「哭けた」……だ。