シュンの日記なページ

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裏道

 夏よりは冬の通勤路は空いているのだが、それでも今朝のような吹雪、吹雪明けの朝、などは幹線道路が渋滞となる。ぼくの裏道走行は、生涯をかけての趣味であるので、吹雪の朝などは、それなりに裏道走りはゲーム感覚、あるいはバクチ感覚でなかなかに楽しい。冬には、除雪が入っていない裏道は、最早、道ではなく、ただの雪原なので話にならない。だから、除雪が入っているのに、車の少ない道路を、いかに走り抜くか、というところが勝負の分かれ目になる。
 昔、埼玉県民であった時代は、荒川を渡って都内に入る橋のたもとへ、いかに辿りつくかという異常に難しい課題に取り組んでいた。そこへゆくと、札幌のドライバーは考えが甘く、幹線道路をいかに割り込むかという程度の乱雑しか持ち合わせていないので、碁盤目状に築き上げられた街を、空いている裏道を求めて走り抜ける意図を持ちさえすれば、そういうことを試そうとする人が少ないだけに、けっこう楽なものである。
 ぼくは今、ブリザードに悩まされそうな原野に裏道を求め、新興住宅地&通学路、しかし雪の量は半端ではないというところを時速60-70kmで走り抜ける。すると、ポイントとなる川を渡る橋のたもとに難なく辿りつく。ずっと並んで渋滞を耐えてきた車の列に、横からさっと入れていただくことになる。
 車の少ない通りは、除雪排雪が十分ではないが、ワイルドな風雪の中を無遠慮に走る分には、誠に気分のいい快適な圧雪路である。
 帰途、猛吹雪で市街地はどこも渋滞のようだった。ぼくは田舎道を風雪に耐えながら走ったが、本当に悪条件下の道路には、車がほとんどいないのだ。それはそれで運転そのものは大変でありながら、実にどこかさっぱりして快適、という不思議さがあるのだ。この矛盾を楽しめる人だけが、悪路走行を選ぶのだと思う。緊張と快適。双方に思い切って振れる針。それが冬場の楽しみなのである。どうだっ!