無駄

　今夜はとても無駄に過ごしてしまった。いや、今夜だけではない。昨夜も、その前の夜もだ。
　何をして過ごしたかというと、遅く帰ってきて、酒を呑み、ＴＶを見て、ＰＣに向かっても何をするでもなく、ピンボールゲームを無駄にやって夜をやり過ごしてしまう。
　それでいて風呂に入ってもう寝るだけ。本は50ページ読めればいい方で、自分の生活基準である100ページを読み終えることができぬまま、真夜中の1時、2時を迎える。
　体調不良というわけではなく、こういうときはどちらかと言えば、無気力に囚われていることが多いのだ。何故、無気力なのかは、仕事面で思い当たる部分などもあるのだが、これという決めての理由はない。仕事面で圧力があれば、普通はかえって趣味を一生懸命やるタイプであるのに、そうもならない。
　総じて、無気力……というしかない。
　少し自分の尻に鞭を打たないとなあ、と思う時刻がいつも真夜中の1時頃。それから必死になって本を読もうとするのだけれど、眠気に意識が捕われてしまい、効率が悪いまま、本にも眠りにも傾かない、どっちつかずの時間が過ぎてゆく。明け方はとてもひどい眠気に抵抗して、睡眠不足のまま出勤時刻を迎えねばならない。
　非生産的な悪魔のサイクルという奴なのかな。無駄というやつが、死ぬほど嫌いなくせに、なぜこうなるものなのか、とんと見当もつかない。
　ぱあっと呑みにでも出た方がよいのかもしれないな。