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お子ちゃま「このミス」の件

 小太郎さんの日記にて、疑問を提示されているようなので回答。(日記同士でなにやってるんだか)
 関口苑生さんが『このミス』回答者をある年に辞めた件は単なる思い出話なので、その後段の最近のこのミスで選ばれる作品がお子ちゃま趣味になったという主旨とは関係ないです。関口氏はどの道、どこにいようと、どこかで誰かとぶつかって、お辞めになるのです。関口氏の本質と言っていい。
 『このミス』での関口氏がなぜ回答を辞めたのかは、既にFADVを「辞めて」からのことなので、ぼくはよく知らないが、彼がその後も順調に評論の世界ではいい文章を仕上げている様子はきちんとぼくは見ているつもり。本を出したのも。もともアンソロジストでもあるし、日本のミステリ評論界にとっては、どうあがいても第一人者なのだと確信している。吉野さんやバンディーダやかめやっこが今この世界で食えているのも、元を辿れば関口さんがその輪の中心にいたことから始まったことだと言っていいと思う。
 『このミス』はもともと新本格系と冒険系という水と油を一緒に回答者という鍋に放りこんでしまったこの上なくまずい企画なので、なぜ、あの順位が書店でカバーに帯として大々的にかけられてしまうのか、ぼくにはわからない。最近どんどこお子ちゃま系してきているのは、単純に新本格系、魔術系が来ているイメージからであって、純粋にぼくの個人的な感覚以外の何ものでもない。日記なんてそういう個人のセンシティビティのコアなところから醸し出されるものであって、決して評論でも科学でもないのです。でも、まあ読んでいただいているだけで有り難いことです。