シュンの日記なページ

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雪嵐の後始末

 夜通しまたも雪が舞う。窓から外を眺めると、いやになる。荒れ狂う天気しか、そこにはない。
 玄関フードを出るのに一苦労。昨日、帰ってきて除雪をする前の状態にまた、戻ってしまっている。スーツ姿に長靴を履く。長靴と言っても、関東地方に売っていないような、ひざ丈で、しかも締め紐のあるブーツ。深雪用の長靴である。ママダンプで雪を何度も、向かいの空き地の雪山に運んでゆく。はあはあと息を荒げて。ガレージのシャッターを開けるのに一苦労だ。隣のおじさんと吹雪の中でおはようございますと挨拶をする。同じようにおじさんもママダンプで雪を運んでいる。学校の先生だという話だ。
 パジェロは雪に埋もれてしまったなあ、と見上げながら、ファンベルトが緩んで走らなくなってしまったままのパジェロを見つめつつ、何となく玄関前歩道を作る。
 会社に出かける。凄過ぎる渋滞。前に進むのに時間のかかる車。除雪車が傍らに積み上げた雪の壁ですっかり狭くなった道。初めての遅刻だ。会社に出ると、8割方のメンバーが遅刻してまだ来ていない。イントラのタイムカードを押して9:01。くそっ。PCの起動に時間がかからなければ、3分前には会社にいたんだ。
 すぐに出かける。札幌の中央区まで1時間半という驚異的な時間がかかった。普段なら15分程度なのに。唖然とする。自然の猛威には勝てない。
 雪、やむ。解け始めた積雪。上がる気温。ぐしゃぐしゃ。夜、家に帰る頃、そのまま凍りつく。洗濯板のように凍りついた道路。電気マッサージ器にでも乗っているみたいな振動。
 夜帰って来る家は、またも雪が少しだけ増えており、朝に除雪した部分がまた少しだけ新雪のベールで覆われている。ああ、これが札幌の生活なのだよ。
 ちなみに北見市では160cmの積雪だそうだ。なんだ、それは? 例年の北見の今ごろと言えば、道路に雪はなく、道は渇いていて、ただ寒いだけの場所だ。コンビニの物はなくなるわ、郵便局に配達物はたまるわ、道路は通らないわ、JRは止まるわ、女満別空港はクローズ状態だわ、と踏んだり蹴ったりらしい。雪害というやつである。
 というわけで、今日帰って来る予定であった妻子は一日飛行機を見送った。明日だって、大丈夫なのかどうか、何の保証もない。これが北海道の暮しっていうやつなのさ。