シュンの日記なページ

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御用納め

 いよいよ御用納めということで、お昼頃になって、寿司とオードブルで納会(と言っても酒は一口ずつ)。昨年はこのあたりで全国的に退社許可が出たとのことなのだが、今年は一向にその気配がなく、本社は17時から納会なのだという。要するにそのあたりまで付き合わざるを得ないだろういうこと。
 お昼の寿司をともかくこうして美味しくいただき、若手社員たちを午後3時頃よりぼちぼち帰し始め、最後に残った二人ほどで(年の順ってやつ)、イントラで他のオフィスの退社状況をにらみながら、ひたすら退社に手頃と思われる時刻を待っていた。外の雪は午前中でやみ、やがて夜のとばりが降りて来る。
 凍結に備えて水は落としてある。積雪に備えて社用車は倉庫に入れてある。最後に灯を消して、シャッターを下ろし、誰もいなくなった駐車場で最後に暗闇に残ったのは結果的にぼく独りなのであった。ともあれ今年の仕事が終わり、ということだ。丸一年働いたわけではない、七月からの新しい職場である。それなりに馴れ始めているのを感じているこの頃だった。
 一旦帰宅してから、街に呑みに出かけた。打ち上げの日くらい酒をゆっくり呑みたいというのが、ぼくの哲学なのである。
 東京で働いていた頃、三十代のぼくは、年末と言えば、宴会か徹夜麻雀でラストデイを終えたものだった。賑やかで元気で若かったし、第一景気だってよかった。札幌は寒く、車通勤のせいで皆で酒を飲みにも行けず、景気だって悪い。でも札幌のおでん屋のカウンターで北海道訛りを聞きながら常連さんたちと和気藹々に呑んでいると、それはまた別の味わい、別の楽しみである。
 その年代に見合った楽しみと休息があることに気づきほっとする一夜なのであった。