2003-10-17 東京 十ヶ月ぶりの上京。やはり東京は暑い。コートは不要。お台場で仕事。ゆりかもめに初めて乗る。人工的な風景と、海そのものが持つ茫漠さとを合わせ持った土地であり、それなりの驚愕があった。しかしそのゆりかもめに不機嫌そうな面で乗り込んでいる通勤客は海に目をやるでもなく、車内のどこか一点に目をこらし、眉に皺を寄せている。そんな顔だけは絶対にしたくないという表情で、海やよく晴れた青空の存在には気づきもしないで。これが東京なのだよな、と昔置き去りにしてきたその土地のことをふと思い出す。いやなものだ。