虫かご

　昨年は宮城の父から、今年は大分のＭさんから、夏には無事にカブトムシをいただいたので、虫を飼える幸せと言うのを噛み締めている。セミもクワガタも森の中に大量にいるのだが、聞くところによるとカブトムシというのは北海道にはいないらしい。余計大事にしたくなってくる。
　大きな虫かごにはオスが二匹と、カナブンみたいな小さな甲虫が一匹、無事共同生活を送っている。夜中にはカブトムシがカナブンを追いかけまわしたり、カブトのオス二匹が壮烈なバトルを繰り広げたりで賑やかこの上ない。メスの方は小さなカゴという別室で優雅に一人暮しを送っている。メスのカゴが少し小さめだったので、今日は図書館に出かけるついでに大きめの虫かごを買ってきて、入れ替えてやった。こんなことを日中息子とやらかしている休日と言うのもなかなか楽しい。
　メスはより優雅な一人暮らしを送っているように見える。そう言えばさるＦＡＤＶの温泉ホテル忘年会でも女性一人だけ優雅に別室をキープしていたものだった。男たちは宴会状態のままそのまま横になって雑魚寝に入ったものだった。メスのカゴはやはり優雅に見えたし、オスのカゴは夜中の戦いに向けてしーんと静まり返っているのだった。