札幌TV蹴球事情
札幌に住んでいると、サッカー番組を生で観戦できないばかりか、ほとんどどこでも放映してくれない試合というのもある。今ではすっかり弱体化したコンサドーレ札幌の試合はここのところとんとTV放映されなくなってしまった。札幌に住んでいながら札幌のプロスポーツチームをTVで追いかけることができないというのは、文化として寂しすぎると言わざるを得ないが、チーム人気をそこまで落とした経営陣にも問題があるのだろう。
浦和レッズの試合を札幌で追うということもなかなかに大変である。今日は福田正博引退試合をスカパーのニュース739(フジ系列)で月遅れでやってくれた。そんな放映予定もなかったから、ぼくは浦和の友人からすでにビデオをダビングして郵送していただいていた。このように友人の手をわずらわせることは地方のサポーターにとって心苦しくも有り難い話だ。地方から郷里のチームにエールを送るということは独りではできないのだ。
明日はひさびさに生中継を見ることができるが、対戦相手のジェフ市原が優勝に絡んでいるせいである。そうでないここ数試合はいつも翌日の夜更けに結果を知った状態で見るようなありさまだった。もちろん結果を知って見ると価値が激減するのはどのスポーツでも共通のものだ。
3日の日曜日にはナビスコカップ予選最終戦を同じBS739で録画放映してくれる。決勝リーグ進出がかかった本来手に汗握る試合のはずだが、結果を知っているから呑気に安心して見ることができるのが、残念極まりない。本来の決勝進出の瞬間を味わう感動はないからだ。しかし友人の手をわずらわせることなく見ることができるだけで幸せ、という考え方もできる。
地方サポーターの妥協と諦念。そして後ればせながらも放映してくれる局への感謝。できたらもっともっと景気良く放映して欲しいのにという高望み。いろいろな思いで毎日放映スケジュールとぼくは向き合っている。