シュンの日記なページ

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狙い目な新作

 七月はなんといっても講談社文庫のマイクル・コナリー作ハリー・ボッシュのシリーズ『夜より暗き闇(上下)』。『シティ・オブ・ボーンズ』のラスト・シーンが意外だっただけにボッシュのその後がとても気になるところで、いきなり扶桑社から翻訳権が講談社に。でも古沢さんの訳は変わらないので一安心。
 同時に講談社文庫からは、グレッグ・アイルズ『沈黙のゲーム(上下)』。アメリカ南部に材を取ったミステリーのようである。サイコ、戦争活劇の作者が、新たな地平を切り拓いてくれるのか?
 国産では船戸与一『夢は荒れ地を』が定番。桐野夏生『グロテスク』は満を持しての登場のようで『OUT』『柔らかな頬』に続くヒットを狙った作品のようである。
 ヴァクスのバーク・シリーズ新作『グッド・パンジイ』は愛犬パンジイを前面に出したのか? 最近オールスターキャストによる活劇と好敵手の存在が気になるところ。シリーズは佳境であろう!
 大沢在昌『天使の爪』(小学館)は、きちんと『天使の牙』の夏休み封切り直前の発売。あのアスカが帰ってくる。このシリーズも人気作。というか、シリーズになったのか、という驚き。
 早川書房ポケミス名画座はなんといっても『狼は天使の匂い』(デイヴィッド・グーディス著)本邦初訳! ルネ・クレマンのあの映像センス溢れるフィルム・ノワールの原作が読めるなんて!
 というわけで今年の読書クライマックス・シーンがやってくる季節。個人的には読書に裂く時間が少なくなるのだが頑張って未読を消化しておかねば!(ジャン・パトリック・マンシェット『殺戮の天使』ついに入手したのだ、うるうる)