シュンの日記なページ

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議論の場

 最近議論にならんなあ。つくづくそう思う。
 以前ニフティと言えば火事場の野次馬のように、どこそこで論争が始まったと言えば飛んでゆき、後学のために見学したもので、自分もいろいろな人と喧嘩をして、多くの人と絶好状態になったりもした。フォーラムによってはそれこそSYSOPの交代劇や、FADVのようにFSUIRIとの分裂劇が発生したりもした。とにかく当時は論争、トラブル、喧嘩が多かった。
 今では少し反論をしようものなら、大抵の人は引っ込んでしまう。昔と違うなあ、と感じるのは、反論を嫌って自分のサイトに引っ込んでしまうことができるのである。自分も時々そうするくらいだ。昔はこうした個人サイトのような逃げ場がなかった。パソコン通信をやるかやめるか、フォーラムに居残るか退会するかしかなかった。だから論争は激烈だった。
 今はたいてい反論された人は書かなくなってしまう。気分を害しても他にもっと気分のいい方法があるからだ。2ちゃんねるのように匿名者たちによる低劣な議論の場というのもどうかと思うけれど、議論ができにくくなった環境というのはそれなりに寂しいものがある。
 本当のコミュニケーションをやるには、同好の人同志でのつきつめた議論展開があったほうが多少は面白いからだ。少なくとも第三者が読み物として興味を持てるものにはなりやすい。読書という趣味の場合もそういうことがもっとあっていい。今では、反論のある人は別の場所で独り言を言ったりすることができる。皆が別々の方向を向いて一人事を言い合う世界……考えただけで、やっぱり寂しい。