パジェロ

　パジェロを買ってからもう10年くらいになるのだろうか。ブレーキペダルを踏むと、タイヤの回転に合わせてシャリシャリシャリと金属がこすれ合うような音がする。けっこう大きな音だから、歩行者にも聞こえると思う。何にしても異音を立てながら走るというのは、ちょっと恥ずかしい。ブレーキパッドが摩耗、悪いところで摩滅、最悪で消滅したのだろう。
　車検受付けてますというスタンドでもブレーキパッドは置いていない。仕方がない。石狩三菱に急ぐ。ブレーキパッドはやはり摩耗していた（消滅はしていなかった）。でもそれだけではなかった。ディスクブレーキの外周を囲むローターの部分が腐食し、錆びており、ざらざらに膨らんでいた。これでは新しいブレーキパッドを装着してもまたすぐに摩耗するし、車検だって通らないと言われる。ちぇっ。
　ローターは取り寄せになるので、明朝、また車を持ち込まねばならなくなった。費用だって６万円くらいに脹れ上がった。錆び。塩害。冬場の解氷剤のせいだろうか。砂浜を走ったりしたせいだろうか。いずれにせよ北海道の自然はこういうところでも厳しかったりする。