シュンの日記なページ

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第三合同庁舎

 いかめしい名前の第三合同庁舎に出かけた。
 地下に食堂があって、役場特有の安いメニューが並んでいる。そこでお昼を食べることにしたのだが、一角が喫煙テーブルになっている。そのテーブルには正午から一時までは昼食につき禁煙タイムだという表示板が立てられている。有り難いなあと思って蕎麦を啜っていると、おかしなことにワイシャツ腕まくり姿の中年おやじが平気で煙草を吸い始めたのである。
 こめかみの辺りが怒りでぴくぴくと震えるのを妻が押し止めようとする。だって、煙草を吸っているのはどう見たってこの建物の勤務者である。ワイシャツ姿の女連れ。背広も荷物もなく、腕まくりしたままプカプカ。この建物は役所であり、奴はぼくらの払っている税金で生活している者なのである。そいつが禁煙ルールも守らず煙草を吸っている。どうも高い税金を払っているせいか、こういう状況を見ると新聞に投稿したくなるのだ。
 もしぼくがクレーマーとなれば、この食堂はいっそ禁煙タイムどころか全面的に禁煙としようなどと言う風にもなりかねない。その場合、ルールを守る喫煙者が泣きを見るのである。いつも日本の法規の流れはこのように進んでゆくように思う。一人のマナーを無視したエゴイストがいてルールを破りクレームを招くことによって、他者による規制策定の原因となってゆくのだ。そういう大所に立ってものごとを見ることのできない人間が、きっと保護観察官であったり、地方検事であったり、労働基準監督官であったりするのかと思うと、ちょっと釈然としない。 役所というのは常に市民、道民、国民の視線にさらされており、その視線を感じることのできない人間が働くべき場所ではないのだ。
 それにこの食堂での蕎麦のゆで方だが、いかに柄つきの網のなかで小分けするとは言え、ラーメンと同じ釜、同じお湯で茹であげるのだけは勘弁願いたいものだ。蕎麦が三百円であってもぼくにはこれは許しがたい。