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掲示板の書き込み削除

 ぼくは狭量だと言われるかもしれないが、掲示板の書き込みを今日は一つ削除した。どういう内容のメッセージを削除したかというと、「Jリーグの活性化を図ってアンケートに協力願う」というもの。アンケート・サイトにいきなりリンクされており、そこにアクセスすると確かにアンケートが始まる。細かな質問が延々と続き、詳細にわたって意見を求めてくる。非常に時間・労力を要する内容だった。まあ、それはいい。
 しかし、削除する要因となったこと、ぼくが問題と感じたことが二つある。
 一つ。ぼくの掲示板はぼくが金を払って作っているサーバーである。ぼくの掲示板を利用して他人への呼びかけを実施してしまうデリカシーのなさは、実はぼくには信じられない。ぼくの感性の外側にあることである。ぼくへの双方向通信の手段として掲示板はサイトに用意されているのであり、掲示板についてのそのような存在意義についてはぼくはきちんと明記している。なにかテーマを設けて議論をしようというものでもなければ、PR場所として提供されたものというのでもないのだ。
 そうした個人の掲示板で客引きをやる以上に、本当にJリーグのことを考えたいのだったら、こうしたサイトを立ち上げるほどにJリーグやサッカーに夢中であることが予測できるであろうサイト管理人に対しメールでアンケートへの呼びかけを依頼すればいいのではないか? ぼくからアンケート・ページへのアクセスを勧めるようにものごとを運ぼうと考えた方が良かったのではないか? そうした手間を惜しみ、ぼくとのコミュニケーションを避け、いきなり掲示板に書き捨ててゆく見ず知らずの人というのを、ぼくは「オタク」と呼びたい。ちゃんと人間対人間でのコミュニケートをできないのかと思うと情けなくなる。
 二つ。アンケートがどうしてJリーグを活性化させることになるのかということに対する説明が何もなされていない。Jリーグを活性化させるためにアンケートに協力しろというのは、アフリカの子供たちを助けるために今いくらかでも寄付してくださいと訴えながら見知らぬ家のドアをノックしてくるのと同じくらい、鈍感で不感症的な行動だと思う。アフリカの子どもたちに今自分の渡す金が本当に届けられるかどうかなんてわからないのに、その不信感をぬぐう努力をすることもせず、いきなり相手の善意を当然のこととして方向づけしようとする募金団体なんて、ぼくは全然信用できないのだ。ジョージ・ハリスンだって慈善ライブと言いつつ、バングラデシュのコンサート収入を全部手間賃に当てて、結局バングラデッシュへの寄付金は作り出せなかったのだ。身元すら明らかにしない自称慈善団体など誰が信じるものか。ましてやそんな怪しい団体に金など一銭も出すものか。
 それと同じでJリーグを活性化するために、アンケートがどのような役割を果たすのかを明らかにすることなく、ましてや書き込み者の身元を明らかにすることもせず、サイト管理者への前もっての挨拶もなしで、いきなり掲示板を利用しちゃうというこの無神経さは、断じてぼくのモラルの圏外にある。よって削除した次第。それにしても、削除してもなお残ってしまうこの後味の悪さというのは、いったい何なのだろう。