シュンの日記なページ

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国際親善マッチ 日本対ウルグアイ

 本当に久しぶりの代表国際試合。イラク戦争の影響でアメリカでの三ヶ国対抗リーグが駄目になり、唐突に日本での代替えマッチとなったから、売り出してすぐに試合というチケットはけっこう入手しやすかった、とは友人の情報。ぼくは例によって札幌からテレビ観戦。画像だけ見ていると好不調が選手によってはっきりしている。中田、中村、小野、稲本の中盤四天王はOKで、高原、森岡はいまいちという印象。川口はひどかった。ゴールキーパーのパフォーマンスは試合勘というものに大きく左右される。どんなに優れたキーパーでも日頃実戦を積んでいる無名のキーパーにはかなわないと証明されたかのような結果が出てしまった。
 さて、どこからでもパスが出るこの日本中盤はやはり見ていて面白く、とりわけ中村俊輔はよくコンディションを作っているという印象だった。小野伸二はやはり日ごろフェイエノールトで見せている質の高いワンタッチプレイとロングフィードで魅せ、かつ湧かす。だがハーフタイムにジーコが命じた大きな交代はやはり試合をつまらなくしてしまったと思う。小野から中田浩二、中村からアレックスという交代は、パフォーマンスの低下ということより、それぞれに柔軟なユーティリティからパーツに入れ換えられてしまった感じだった。前半のポジションが入れ代わる楽しさが、面で楽しめていたものが線だけの縦の楽しみに減じてしまったという印象なのだ。ほとんどが左前目でしか攻撃を作れなくなり、ピッチを存分に使った大きな展開は、先の二人がいなくなったことでぱたりと止まった。これは代表に期待するものという意味ではぼくには相当につまらないことだった。
 中田ヒデはさすがだ。キャプテンシーもあるし、だれよりもカメラに移り、ボールに触っている。相手選手と駆けっこでの競争をし、体を先に入れてファールを誘う。あらゆる意味で惜しみないプレイというのが目につくのだ。サッカーの基本をもっとも評価が高く、キャプテンシーがあり、金も稼いでいる選手がやってしまうというところに、サッカーの奥深さがあるように思うのだ。サッカーとは美味くなったからって動かなくていいというスポーツではない。小学生のサッカーであろうとワールドカップを目指す代表チームであろうと、やることは一所懸命に走らねば勝てないという、シンプルきわまりない法則だ。中田はこれを体で表現している選手であり、この点は、ピッチ外でどんなに彼がおしゃれだったりきざだったりつっけんどんだったりしようとも、他の選手に比べてたいへんに勝れている点である。アレックスの軽いプレイを見ていると、中田のすごみがわかるという点で、今日は改めて彼のサッカーセンスの高さに感心した次第。センスとはしょせんそういうところから生じる共感のようなものなのだ、きっと。