夜の襟裳岬を走ったことがあるかい? 巨大なヘッドライトに追いかけられること、うけあいだ。走っても走っても逃げ切れない後続の気配がとても怖いのだが、実はその光は灯台の光なのだ。 あの時の恐怖を思い出したのは、今、宿の窓を開け放ったら、強烈な風…
よしこおばちゃんは、ぼくが家族の問題で辛い思いをしている時にいつもぼくの傷口に包帯を巻いてくれる人だった。 ベトナム戦争の頃に知り合った軍人ゲイリーと二人で、甥っ子のぼくを横田基地のゲートを正当に通過できるパスとともに、人生の羅針盤と地図に…
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