新しい仲間

　二日後の添乗の打ち合わせ。一日かかる。
　荷物をまとめて、外に出ると、ちょうど同じように仕事を終えた添乗員仲間に夕食に誘われたので、総勢四名で居酒屋へ向かう。
　一ヶ月前に資格を取った人と、二ヶ月前に資格を取った人と、まあぼくがそれでも一番後輩に当たるわけだ。でもぼくがやっぱり一番年上。でもそんなに若い人はいない。四十代男子女子、五十代女子と、ぼくと。
　お互いのツアーの写真を見せ合ったり、ツアー地域の情報を交換し合ったり。
　独りでやっていると辛いので、みんな仲良くやっているんですよ、と彼ら彼女らは口々に言う。そんな彼らから伝わってきたのは、本当に、みんな旅が好きなんだなあ、ということと、そういう仕事をしていることに充実しているということである。何だかとっても嬉しくて、思いのほか、酒が進んでしまった一夜でなのであった。