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映画『ポルトガルここに誕生す〜ギマランイス歴史地区』

 妻が懸賞で当てた入場券を使っての、いわゆる芸術鑑賞。昨日までの添乗に続く午前中の仕事で疲れ果てたぼくには、睡魔との戦いという意味で、少々酷な映画であった。
 一話と四話はあまり語りの少ない映像表現の多さで救われたが、映像的変化の少ない二話と三話は、厳しかった。それでも三話は閉鎖された工場の歴史をインタビュー映画のように作り込み、満員の工場食堂の巨大写真のフォーカスとアコーディオン演奏で締めるところは救われたと思う。
 世界遺産であるギマランイス歴史地区を味わうなら、一話と四話だろう。とりわけ一話は会話ではなく、音楽と映像だけで無言の綴りがお洒落である。バーテンダーの孤独が軽妙に描かれている。二話は最も酷だった。眠りと覚醒のあいだを行き来するのだが、何度見ても映像に変化がなく、音楽もなく、シナリオも難解であった。
 上映した映画館シアター・イメージフォーラムが、まるでライブハウスに入るみたいなこじんまり感でとても不思議空間であったなあ。