サロベツ自然センター

　サロベツ・ビジター・センターは、湿原センターという新しい名前で移設されていた。原野の東端、森にかかる地域に。
　湿原の再生計画が構想され、旧ビジターセンター跡地は湿原に戻すという計画となったそうだ。計画は見た目には成功しているかに見える。後で確認した限り、跡地は道路工事の跡によってはっきりわかったが、そこら一面は湿原に戻り、エゾカンゾウの黄色がとりわけ色濃く靡いていた。
　新しい木道は森の中を通って湿原に出るなど、以前より変化に富んでいてよいと思う。湿原センターの展示物そのものも前よりずっと充実して見える。
　とりわけ昨年映画化された「北のカナリアたち」はサロベツでの撮影シーンも多く、ここを訪れた映画製作陣や吉永小百合他の役者たちの足跡がしっかりと残されて、訪問者の眼を楽しませてくれる。この映画を事前に見ておいて本当によかった。
　なおクイズもあり、その答えを探すだけで多くの展示に眼を通すようになる。クイズに全問正解するとお土産がついてきます。実は一つだけ不正解をしてしまったのだけど、館員のお姉さんがおまけしてくれたのだ。ほっ……。