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ウォルター・ヒル作品『バレット』

 映画『バレット』。スタローンの復活ではなく、ウォルター・ヒル監督の復活にわくわくしながら劇場へ。『ゲッタウェイ』の脚本を皮切りにサム・ペキンパの後継者として賛美されたバイオレンス美学。『ストリートファイター』のブロンソン、『ザ・ドライバー』のライアン・オニールイザベル・アジャーニ、『ロング・ライダーズ』のキャラダイン三兄弟、『48時間』のエディ・マーフィニック・ノルティ、『ストリート・オブ・ファイアー』のマイケル・パレダイアン・レイン、『レッド・ブル』のシュワちゃん&ジェイムズ・ベルーシ、そして『ワイルド・バンチ』のオマージュみたいな映画『ダブル・ボーダー』、この人の映画に魅力的な俳優が、出た。出た。それらをどれもこれも、観た。観た。どれもハズレなしのすごい監督。
 スタローン初起用作も、やはりヒル得意の二人コンビでの追跡ゲーム、そして最大級のバイオレンスとで、イケイケのアクション活劇、超健在でした。
 こういう有無を言わさぬ映像で見せてくれる映画、しかもヘビーなロック・サウンドに乗せての基本的な痛快ストーリーが、やっぱり古典的ながら大好きなのである。「ぼくの映画は全部西部劇だからね」と語るヒル監督が、とにかくかっこいいです。