退院祝い

　フランスで獲った一眼レフ系フォトを整理してアルバムにアップしているが、ボリュームが多いもので、なかなかに時間がかかっている。
　その間、役所や金融機関への手続きなどを片付けたりと、旅行によって圧迫されている時間を効率的に使おうと頑張ってはいるものの、睡眠のリズムなども時差を考えるとあまりうまく作れていない。
　今日は、退院後の息子と、イタ飯屋で快気祝いの夕食を食べる。フランス土産のＴシャツとお菓子を渡し、石焼リゾット、洋風ネギトロ、羊肉のグリル、マルゲリータピザなどを食べる。
　小食であったはずの息子は、なぜか食欲が二倍になったと言い、食べても満腹感を感じないと言い、とにかくいっぱい食べる。それもどれも美味しく感じられてならないのだそうだ。一週間でこけていた顔に肉がつき、若さが戻っているのが明瞭にわかる。
　むしゃむしゃ食べている息子を見ると、やはりほっとする。
　学校の履修登録もなんとか無事に済みそうだし、ありがたい限り。残ったワインをボトルごと持って帰る。息子とは駅にて手を振って別れる。病院で会うのとは全然違って安心できる。幸せとは、何事もないことなのだな、と改めて感じた夜だった。