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DVD『リンカーン弁護士』

リンカーン弁護士 [DVD]
 原作は2010年のGWに読み、続編も昨秋読んでいるというのに、映画化されたこの『リンカーン弁護士』をDVDとはいえ、鑑賞するのは今日が初めてである。シリーズ二作目の『真鍮の評決』を読み出した時に、一作目の内容がほぼ記憶から消失してしまっており、その前にこの映画を読んでおけば良かったかな、と思った。
 もちろん小説では伝わっていても二時間程度の映画ではそこまで詳細は説明されきれない、という部分は多分にあるけれども、とりわけこの手のうさんくさい弁護士の職業倫理に触れるあたりが、作品の肝でもあり、デリケートな部分である。リンカーンというとゴージャスな気がするが、むしろオフィスも持たないヤクザで流れ者的な弁護士のことを言う。
 その彼が良心に悩み、酒に負け、最悪を経験させられ、そこから一挙に反撃に出るという、ドラマチックな構成は、さすがに原作が当代一流のマイクル・コナリー! 読者としては嬉しくなるような映画の出来栄えだった。続編映画化も期待したいが、ハリー・ボッシュ登場となると、その配役の方がむしろ恐ろしく、複雑な心境この上ない。