カラダの悲鳴
カイロプラクティックというのを初めて受けた。キャンペーン期間中ということで、来週くらいまで、60分3500円という安さである。
土曜日にマッサージを受けたばかりなのだが、腰痛が激しかったのと、左腕の痛みが長期化しているので、ウォーキングついでに立ち寄ってみた。
施術者は若いのだが、いろいろと評してくれた。
「そもそもあなたは、体全体に筋肉が付いていて、若い頃にスポーツをやってきたことがわか。その頃はそれらを使っていたのだろうが、今は筋肉がないというのではなく、あっても眠ってしまっているのだそうだ。だから今日の施術では、体の筋肉たちを起こしてあげるために刺激をしました。」
彼が言うとおり、あちこちの骨を引き剥がしたり、ストレッチの強烈なやつをやられたりして、ぼくのカラダは悲鳴を挙げていた。実際のぼくは悲鳴は挙げないけれども、カラダは痛い痛いと絶叫していた。
「靴の右側だけが減っているのも、左腕だけが痛いのも、背筋が曲がっているからです。脊椎のゆがみは一気には取れないので、徐々に強張りをほぐし、筋肉を活性化してゆく必要があると思います。できれば週一回くらいのペースで施術を受けることを進めます。」
帰りがけに注意書きをもらった。整体は、対症療法ではなく、原因療法だという。なので一旦は筋肉や神経が悲鳴をあげたりするくらい痛くなることがあるが、筋肉を正しく動かせるよう治してゆくことで骨のバランスも取れるようになる、というような内容である。
本当にサイエンティフィックな論理で言っているのか、リピート客を沢山捕まえたいから言っているのか、わからない。信じたい気持ちと勘ぐりの気持ちとどちらもあるのだが、きっとどちらも少しずつ真実なのだろう。来週もう一度だけ通って様子を見てみることにしようか。