シュンの日記なページ

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『人生の特等席』

 クリント・イーストウッドがメガホンではなく、役者として全力投球した念願の新作を見ることができた。何しろもう役者は『グラン・トリノ』をもって引退!、と宣言した人だ。嬉しい嘘つきめ。
 さて、その役者イーストウッドだが、いつもながらに地味だが美しいアメリカの映像と、生き様っていうやつをこれでもかと見せつけながらも、汚れ役に徹して格好悪いのである。だからこそ味のある姿がなんとも言えない。ヒューマンで、ラブ・ロマンスで、そして奇跡のドラマであり、後味よし、の快作である。
 昔、イーストウッドが作った最初の頃の映画『センチメンタル・アドベンチャー』みたいに、荒削りなところが少し見えるのは、監督業を譲っちゃったせいなのだろうなあ。