銀座で
銀座は、やはり、格が違うのだ。年輩の背広姿の紳士が、ニーチェの「ツァラトゥストラかく語りき」などを読んでいて!しかも、時々手帳にメモを取っていたりするのだ。学生時代に読んだっけなあ。ニーチェの超人思想に目が回ったっけなあ。かくいうぼくは、マイクル・コナリーの本に目を戻すのであった。
フィットネスを終了した妻とその友達と合流し、ナイル・レストランにてランチ。彼女らはこの店の代表的メニューであるムルギ・ランチ。ぼくはこの店で一番辛いカレーである海老カレー。
ムルギランチは完璧に掻き混ぜて食べてくださいと、二代目ナイルさん初め、ウェイターの方が執拗に念を押す。そうだったんだっけ?
ぼくはこれまで何度となくムルギ・ランチを食べてきたけれど、掻き回した記憶があまりない。妻たちが店の人にからかわれたのでなければ、ぼくの方が記憶をなくしているか、そもそもあまりムルギ・ランチを食べて来なかったのかな? はて……。