罪深い植物
朝顔の数が、また増えてるんだけど……。
と、Facebookに書いたら、そいつは朝顔のふりをしたヒルガオであって地中に根を張って繁殖するので、今のうち根絶しておかないと大変なことになる、というような意見を複数名より頂いた。あれ、こんなにかわいい花にお湯をかけたり、鎌をふるったりしなきゃいけないの? と思いつつも、借家なんだから、やがては大家さんが何とかするからいいよな、という、無責任にもかわいがるだけの悪いペット飼い主みたいな心境になって、やや傍観気味となってしまいました。
疎い、ということはそれ自体が罪であるのかもしれないな。可愛い赤ん坊の顔を、俗に罪のない顔というが、そいつは実は、最も罪深い表情であるのかもしれないな、などとさらに想像を広げて屁理屈をこねくり回し始める自分に気づく。赤ん坊はその罪を生涯にわたって何らかの形の罰という形で負って生きてゆくのかもしれないのです。
ヒルガオもそういう罪深い植物なのかもしれないのです。