モデル・ルーム
仕事の合間の時間つぶしに、会社近くのモデル・ルーム見学をしてみる。来年、県庁からほど遠くない場所にできるマンション。
如才ない感じの年配の女性営業が、パソコンでのプレゼンや資産をして、見学したモデル・ルームの申し込みを勧めてくる。セミナーの参加も。
パソコンでは日当たりシミュレーションなども行い、希望の部屋の季節による日照イメージを見せてくれたりする。
来月が申し込みで手付金が1割だという。来年の融資開始段階までに頭金をいくら入れられるだろうか。現在の仕事、収入ペースでやっていけば、定年までには支払いを済ませられる可能性は十分にあるかな。などと頭の中で算盤をはじく。
モデル・ルームは漠然とした自分の中のニーズにこうして形を与えてしまおうとする。うーむ、恐ろしいなあ。