シュンの日記なページ

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ポストのなかに

 ポストに一枚の紙が入っていた。ワープロで入ってあり、町内住人よりということで、夜間のテレビがうるさいので、もっとボリュームを絞れという内容であった。文体は丁寧だけどとても慇懃無礼な文章である。この町内は高齢者が多く早寝早起きの人が多いのでぜひ合わせてほしいとのことも書かれているのだった。
 確かにぼくは平均22時頃に帰ってきて、それから食事の用意をするから、23時頃に食事をとり、各種ニュースをテレビで見たりする。昨日は、エアコンをつけたので窓は閉め切っていたはずだ。一応、ボリュームを調整もしたつもりだった。でもジンギスカンをじゅうじゅう焼いていたから、テレビの音をいつもより高めにしてしまったのかもしれない。
 なんだかなあ。
 札幌ではおよそ二倍の音量でテレビをかけていたのだが、近所とは家屋が離れており、今のように密集していなかったため、隣家の音が互いに聴こえるということはほとんどなかった。家屋の構造にもよると思う。壁が多く窓が少ない北国仕様だったことは防音効果の上でとても大きいと思う。
 しかし、こうして隣家との摩擦があるとなると、本気で住環境を考えてしまうな。住めないな、この街には、とまで。
 それにしても匿名で紙を投函する人。なぜ、名乗り出て、うるさいから静かにしてくれと言ってくれないのだろう。こうした身を隠しての投函によるお願いのほうが、陰湿で、無機質で、とても不気味な気がする。一方的に恨みを持たれているようでなんだか気色が悪い。
 たぶん以前サッカーをテレビ観戦しているときに警察に通報したのも、この人なのだろうな。窓を開け、闇に向かって、文句あったら堂々と言って来いよと叫びたい気分なのだが、そんな無謀をやる年齢でもないので、あきらめ、いつもは降ろさないシャッターを、がらがらと音を立てておろした。
 なんだか、ため息が出るぜ。