音楽フレンズ

　一年前の今頃は前職の有給消化期間で、職探しに明け暮れていた。
　ほぼ職も決まって北海道にゆったりとした長い夏休みをとりに帰る算段をしていた頃、ユキヒロから３０年ぶりの音楽活動のお誘いがあって、８月末には箱根でブルーグラス・フェスに出演していた。あっという間の話だったが、ひさびさに楽器をとって音楽にのめる。そんな時間が今でも持ち得るのだと思えることがうれしかった。
　そのユキヒロから連絡があり、今年は彼の事業も大変そうで、ブルーグラス・フェスも日帰りになりそうだとのこと。それでも音楽活動といえることは継続してゆきたいのだという強い意志を感じ、ぼくはそのことにほぼ共感できる。彼の本拠地である湘南から少しでもぼくのエリアに近づこうと気を遣っての都内でのライブ・チャンスも別の可能性として示唆してくれた。まことにありがたい貴重なぼくの音楽フレンドである。
　ヤイリのネック折れギターのことも心配してくれているし、その音楽継続意志はぼくにとってとても貴重である。
　音楽に関する話を電話でした夜、ユキヒロの奥さんのエイミーとマイミクとなる。貴重な声量派ボーカルが頼もしい。
　先日、クラス会で会った、高校時代のバンド仲間Ｗ君なども誘い込もうかな、などと思ってしまう。音楽仲間は、常に貴重であるからだ。