シュンの日記なページ

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明治座で被災した人たち

 明治座で被災しちゃったという知人の老夫婦がいたので、今日はその詳細を詳らかにしてもらった。
 11時くらいから公演が始まる。最初は芝居で、昼には館内レストランで食事が供される。午後から再開され、芝居から川中美幸座長のコンサートへ。佳境に入ったところでぐらりと来たのだそうだ。
 落ち着いたMCが入り、二階席の下に集まってくださいとの指示。天井の崩落を嫌った館内スタッフの起点だったのだろう。その後明治座前の公園に一度避難し、そこで余震をやり過ごす。
 やがて交通の動線が麻痺していることが判明し、その日は明治座で泊まることになる。夕方にお握りが出され、夜20時頃には弁当が運び込まれた。
 廊下には茣蓙が敷かれ、男性は横になることができた。女性陣は朝まで車座になっておしゃべりをして過ごすなど、疲労はあるものの団体ならではの安心感があったという。
 この日は某埼玉県の信金の借り切りおよび、優待割引での招待観劇であったそうで、当の信金は震災直後から別室で会議テーブルに各支店責任者担当者が集まり、頭を寄せ合っての会議を開いていたそうである。バスのチャーターを試みたがバスはとっくに出払ってしまい、帰るのは無理と判断したのだそうだ。
 震災の翌朝、やはりお握りお茶セットが運び込まれた。震災とは言え、駅で右往左往する人たちに比べ、招待客である自分たちはとても恵まれていたと思ったそうだ。信金さんは相当のアピールになったみたいである。
 企業としてはこういうピンチをチャンスに代えるもろもろの判断機会を生かしたのだと思う。あっぱれ!