シュンの日記なページ

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ふるさとのように

 すっごく久しぶりに会津たかつえスキー場へ行く。

 久しぶりの雪道走行を楽しむ。南会津に入ると、北海道みたいで嬉しい。
 午後二時過ぎに山仲間と合流して、二人のスノボに旧式のスキー板を担いで一緒にリフトに乗る。
 ここは懐かしいスキー場である。
 新婚当時、会社を休んで妻と二人でできたてのペンションに宿泊し、できたてのスキー場で季節を楽しんだものだった。デビューしたてのドリカムの歌がここのスキー場に流れていたっけ。「嬉し恥ずかし、あ〜さ帰り〜」なんて歌、スキー場に流れているのはおかしい、とリフトの上で話した時間を思い出す。
 ペンションの夜、客のいない平日の夜、ストーブを囲んで宿主のふるまってくれるワインを何本も空けた夜のことも。
 あの頃、どの斜面で滑ったのだったか、と思い出しながら、記憶を手繰り寄せては、両手ですくうように、大事に大事に、雪面にシュプールを刻んでは慈しむ。いい時間だ。
 宿に入る前に酒を仕入れ、木賊温泉共同浴場に浸かっておく。木賊は川べりの混浴露天風呂に憧れているのだが、明朝みんなで来よう、ってことで。
 その夜泊まるのは離騒館。「離騒館」や「水引集落」とかでググってもらうと、本当に素敵な場所だということがわかるはず。忘れていた日本の風景が甦るような心洗われる場所なのである。
 ちなみに民宿と言っても本当に昔ながらの茅葺きの旧家である。山好きの奥様がここに嫁いだ後、ご主人が事故で亡くなり、女手一つで子どもたちを育てているんだよと先輩に教えられる。だから酒も自販機もないから買出しを先にやっておく必要があるのだとも。
 もとの山岳会関係の仲間などが集まるらしい。今日も労山の関係の人たちが屋根の雪下ろしの手伝いにと同宿となるという。
 囲炉裏を囲んで彼らと合同で夕食。山スキーに入っていた先輩二人も合流し一気に酒盛り。大皿から勝手におかずを取って食べながら、盛り上がる夜だ。

 なんだか山小舎みたい。薪ストーブだし。広い客間に雑魚寝。古い囲炉裏の部屋は今日は使っていないみたい。あらゆるものが新鮮ななか、古い山仲間たちと昔の山話に花が咲く。本当に最高の夜だぜ。