武士道、ナウ！

　今日は水炊き。鱈と鶏と野菜をいっぱい鍋でぐつぐつとさせて、紅葉おろしにポン酢で食す。
　本日の我が家映画劇場は、ついにというか『武士道シックスティーン』である。未だ誰も眼を付けていない頃からぼくが持ち上げていた原作が、とうとう映画化され日の目を見たという作品。
　
　

　心情的な部分で共感を呼び感動が深いという意味では、小説の方に分があるが、映画では何よりも女の子たちの可愛さが物理的に形にしてしまえる。だからそれぞれに違う味わい方をすればよいのだと思う。それから小説は一人一人の部員たちのキャラももう少し浮き彫りにしているのだが、映画はそこまでの時間がないような感じで、二人のヒロインに焦点を合わせる。
　成海璃子も北乃きいもどちらも別種の魅力があって、これは原作イメージにほぼ近い。とりわけ成海璃子の演じた磯山香織のキャラこそがこの物語を成り立たせている強烈な個性の持ち主なので、これをよくぞ演じたなという印象がとても強い。気合の入った試合前の掛け声などは、映画でなければ味わえない磯山のキャラと言える。
　続編も見たいぞ。
　ちなみにタイトルの「ナウ！」は流行りのつぶやき「なう。」でないぞ。武士たるもの、流行りの略語なんぞにおいそれと手は出さぬのじゃ。30年くらい前の流行語の「ナウ！」なら、まあ、よかろう。むふっ。