凶器の風
午前中は、リビングの陽だまりの中で、寝転がって本を読む。こういう時間こそが貴重じゃ。
昼に営業先を回る。
車を降りると、身を切るような北風。冬型気圧配置。日本海側は吹雪だろうと容易に推測できるだけの横風が体をびしびしと鞭打つ。
さいたまの冬はこうだったか、と思い知らされるような天候。
空は快晴。陽だまりの軒先は暖かいが、吹きっさらしの野っ原は身を切るような風に曝され、体感温度では札幌を越えているのではないのか?
車だからいいさと、甘く見て、コートを持って出なかったので、すぐさま反省し、家に取って帰し、コートを着込んで車に飛び乗る。陽だまりでは、窓を開け、日陰ではエアコンを最強にする。
関東の冬は、こんなにも過酷だったっけ。湿度が20%台だなんて、まるで空気が凶器だ。火の用心、って回る習慣も、なるほど肯ける。
ああ、雪の暖かさが恋しい。
夜は、おでんと寄せ鍋とモツ煮の材料をそれぞれ買い込み、どれにしようかと迷った結果、寄せ鍋に。もちろんサッポロクラシックをぐびぐび。
明日はおでんにしよ!