昔、営業で栃木を回っていた頃、よく那須や塩原や喜連川あたりの温泉に泊まっていた。平日のビジネスパックみたいな貧乏旅だった。同僚とは一緒の和室で寝たりもした。そんなことがなんでもなかった。
今日は観光バスで大人数で那須の巨大な温泉ホテルに乗りつけた。途中昼飯はしゃぶしゃぶ食べ放題だったし、夜には豪勢なビンゴ大会、一万円の目録が当たった。夜中まで部屋で飲み、夜中に温泉に浸かり、なんだか罪悪感すら感じてしまうほどの旅行だが、所詮仕事の一環なのだよなあ。
あの貧乏な頃の宿探しももちろん仕事の一環なのだったが、それよりずっと心にゆとりがあったと思う。もう帰らない季節のことだけど。