シュンの日記なページ

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インド人のカレー屋

 会社の近所にお昼時にトラックでやってきて、改造して綺麗になった荷台の上でナンを焼き、三種類くらいのカレーをお弁当にして売っている二人組のインド人がいる。彼らのカレーはとても人気があるらしく、いつも長い行列ができているのだけれど、運よく今日は数人しか待っている人がいなかったから、インド人の本格カレーにありつくことができた。
 職場で一緒にお弁当を食べる女の子の一人が、インド人のカレーは、たいてい美味しいという意味では間違いないですよね、とニコニコしていた。彼女らも少し前にこれを食べていたのだっけ。それにしてもナンが大きいのか、全部食べきれないでいると、私はナンを食べきれないので持って帰りましたと別の女性が言った。
 そこでぼくももって帰ることにし、カレーだけをスプーンで掬って食べた。
 札幌の南に向って山を登ってゆくと、定山渓を過ぎたあたりで左に豊平峡を分ける道がある。秋には紅葉が美しいところだが、人気スポットなので大変混み合う。環境を守るために駐車場はだいぶ手前にあって、そこからは電気バスを利用して奥に向う。豊平ダムと美しい紅葉が開けるスポット。

 

 その駐車場まで行かないうちに左に豊平峡温泉があって、そこの名物がインド人のカレーだ。
 その豊平峡温泉のデリバリー・トラックが、札幌市内のスーパーの駐車場に駐まって、カレーを作ってくれることがある。しかし、スーパーそのものが閑散とした平日の昼間、デリバリー・トラックに足を向ける客はそんなにはいない。むしろ全然いない、と言っていいほどだ。昼間に、オフィス街でランチを提供した方がよほど効率的だと思うのだけれど。

 

 そんな札幌のインド人のカレー屋事情を思い出しながら、カレーを掬った。紅葉をもっとよく見ようと、遊歩道になっている尾根への木段を妻子と楽しく登り、秋風に吹かれて寒い、でも綺麗! って騒いでいた秋がいつの年のことだったかは明確ではないのに、紅葉の赤だけがいやに印象に残るそれは札幌からの一日がかりの散歩だったっけ。