札幌ッ子とともに
息子を誘ってコーチャンフォーに行く。ぼくは、幾冊かの本を仕入れる。マイクル・コナリーのボッシュ・シリーズ新作、ロバート・B・パーカーのウエスタン第三作、海堂尊のジーン・ワルツ系譜新作『マドンナ・ヴェルデ』、垣根亮介のヒート・アイランド・シリーズ四作目『ボーダー』などなど。息子は文具コーナーをうろついて絵描き用に24色カラーペンを購入していた。
帰ってから買い忘れに気づく。確か高城高の函館水上警察シリーズの新作が出ていたはずでは?
昼時には屯田のお好み焼き屋『道頓堀』に出かける。名前からゆくと大阪風お好み焼きかと思うが、実はもんじゃあり、広島風お好み焼きあり、の無節操な店である。息子が小さい頃に入ったのだが、何年前か、息子は何歳くらいだったのか、とぼくよりにょきにょき背丈の伸びた息子を見上げて感嘆の溜め息をつく。
午後はずっと家の中でごろごろ。本を読んで過ごす。ジョー・ゴアズの『スペード&アーチャー探偵事務所』。良くぞハメット遺族が許可してくれたものだと、驚きの『マルタの鷹』前日談。大切にじっくり読もうと思う。