シュンの日記なページ

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ZAO!

 さて朝の出発、サポ仲間と二人で山形に向けてパジェロのアクセルを踏む。早速羽生SAまで渋滞との情報で、岩槻ICを見送り。羽生ICから東北道を使う。1000円割引の効果か、三連休とあって車は混み混み。大き目のSAやPAは入口から渋滞している有り様なので、福島に入ってからPAに入り休憩を取る。
 蔵王温泉には予定通り昼過ぎに到着。道路にも雪はなく、比較的暖かい。宿に一度挨拶をして、駐車場の位置を教えてもらっておく。
 近くの食堂で昼食のラーメンを食べる。美味しい。昼からビールも呑まずにジンギスカンを食べている観光客もいる。食堂は続けているが宿はもうやっていないという印象の店だ。
 三月で雪が解けかけているせいだろうか、それともスキー人口の目減りの影響を食らって商売にならなくなったという時代のせいだろうか。
 昔、夫婦でスキーに来た時の宿、そのときに食べたつきたてのお餅屋、などが宿から連なる旅館街に発見され、懐かしく思う。
 中央ロープウェイからゲレンデに入るのがかつての定番であったことを思い出すのに時間がかかり、サンライズや上野台の方向に車を迷わせた。ロープウェイ駅の前には日帰り温泉があり、腰痛でスキー自粛中の仲間はそちらで時間を過ごす。パジェロそこの駐車場に停めて、ぼくは4時間券を買い込む。
 中央ロープウェイを降りると、学生時代ここから山形山岳会の小舎に滑り込んで合宿が始まった記憶が一気に戻った。あの頃は山スキーの訓練で10泊以上も蔵王に居座り、途中人数が減ると小舎代が払えないので、温泉街の畑地に地主の許可を得てテントを張って生活した。国鉄蔵王温泉ホテルに水をもらいにゆくと、管理人のじいちゃんたちが、寒いだろう、風呂さ入ってゆけと、声をかけてくれ、豪勢な大浴場を無料で使わせてくれたっけ。山形の人たちは日本一人情深い、というのがぼくたちの合言葉のようになった。
 山形山岳会の小舎が、三五郎小屋の後ろに見えた。だいぶくすんだ色をしているが、今もY大スキー部や、J女子大のワンゲルたちはここで合宿をしているのだろうか。一緒になって自炊をし、一緒に酒を呑んだ毎冬の記憶が甦る。
 鳥兜山から一本滑り降りリフト一本で三郎岳に移動、そこからパラダイスゲレンデに移動する。

 <蔵王全体のゲレンデ地図はこちら、巨大なゲレンデであることがわかるはず>

 山頂に行くにはまず樹氷原コースを横移動し、ユートピアゲレンデへ。ここで、山頂駅へのゴンドラに乗る。雪はすっかりなくなってモンスターと呼ばれる樹氷は全くない。残念!
 山頂駅に到着。山頂往復の時間はないので、お地蔵様だけおがんでゆく。夏には見上げるばかりだったお地蔵様も胸まで雪に埋まって、小さな子供の背丈ほどになっている。ちなみに写真はよその家の子です。

 

 そこから一挙にザンゲ坂を下り、ユートピアゲレンデを経由して、横倉ゲレンデへ。36度の勾配を誇る横倉の壁はパス。壁を下から見ていると、途中に生えていた潅木が撤去され、ハングを形成していた根っこもなくなり、滑らかになっていた。滑り降りてきたスキーヤーは、それでも興奮気味に、上からお前が見えないと息を上げて友達に喋っている。

 一挙に下まで下り、ロープウェイ山麓線で今度はユートピアゲレンデに登り返す。そしてまた山頂線に乗り、山頂にふたたび。夕暮れが迫り、最後の便で山頂駅に着いた途端、コースを閉鎖します、急いで降りてください、とのアナウンス。最後なので、今度は山頂に登ろうと思っていたのだが、諦める。
 ザンゲ坂を下り、今度はパラダイスゲレンデに滑り込む。そしてリフトを一本乗り継いで、三郎岳に戻る。
 ここから大平コースに移動し、ここをひたすら中央ロープウェイ山麓駅を目指して滑り込む。山頂山麓間が8kmというスケールの大きい蔵王である。写真は斜陽を浴びた三郎岳からの雪面と、西日を浴びた温泉街を見下ろしすゲレンデ下部からのショット。

 

 

 新三衛門の湯に着くと、仲間は外に出ている。熱くてなかなか厳しい湯だったそうだ。蔵王の湯温は42度とホームページにはあるけれど、実際にはそれよりもずっと熱く感じるのだ。

 駐車場の一角に足湯があるので、ここで疲れた足を休めることにした。外は寒いが、足を入れた足湯はぬるめだがぽかぽかする。女子中学生か高校生だかのバレー部一行が足湯に浸かりながらソフトクリームを食べている。のどかだ。

 

 宿に入り部屋に荷物を置き、夕食を食べに外に出る。ここは朝食のみコースなのだ。
 炉ばた本店へ。ここの駐車場にも足湯はある。共同浴場にも足湯があったりするので、ほんとにどこにでも足湯がある感じだ。
 ここでは山形バージョンのジンギスカン、馬刺しなどを食う。北アルプス登山の前後に寄った松本駅前養老の瀧でのジンギスカン・馬刺しも凄かったが、スキー合宿の合間にふと寄った蔵王温泉の居酒屋でジンギスカンを食べた時もとても美味しかった。北海道以外にも、ジンギスカンを売りにしている古い土地はけっこう存在する。

 帰りがけに源泉を探して酢川神社の鳥居、石段の下まで足を延ばす。ときどきそこら辺を独りで歩いてゆく若い女の子などがいる。地元に住んでいる人がいっぱいいる温泉街なのだから不思議なことではないのか。

 

 

 コンビニで酒やつまみを仕入れて部屋に戻る。

 ちなみに蔵王温泉のコンビニ店内はこんな風景だった。

 

 

 

 ぼくの買って帰った酒は、「男山 雷神」。とても美味しい!