クローズドノートみたいに
薄曇りだが春の陽気だ。コートを脱いで、ツイードのジャケット一枚。マフラーも手袋も取って、東京の朝を会社に向う。いい気分だ。
麻生十番に出かける。曇って暗くなければ、路上で見つけた桜の花はもっと輝いていたのだろうけれど、今日はこれが限界。花曇り、という言葉はよく言ったものだ。
先日、ハイエイトの昔の山の映像を発見したのをきっかけに古いビデオカメラ映像を漁っている。
今日は、息子の幼稚園の入園式のビデオと、小学一年生のときの学習発表会のビデオを見てしまった。撮ったけれど、見るのかな、と言って、そのまま放り出してあったものだ。
単身赴任の今、こういうビデオは涙腺的見地からすると、さすがにやばいのであった。詳細はもちろん書かない。
それにしても幼稚園の担任は素敵な、女優みたいな先生だったなあ。『クローズドノート』の主役に竹内結子の代わりに抜擢されていたとしても、全然おかしくないくらいに。ちなみにこの先生は自らも札幌の一角にあるこの古い幼稚園を卒園したのだそうだ。この動乱の現在(とぼくは感じている)、信じ難い話である。