早すぎる夕暮れ

　起きたら午後一時。遅くまで本を読んでいたとは言え、あまりにも爆睡のしすぎか。若者のようだ。
　エボダイを焼いて、納豆を掻き回し、豆腐とワカメの味噌汁を用意する。朝ごはんのような午後一時過ぎのブランチ。
　マンデリンを淹れて、レッズとは関係ないナビスコカップの決勝を見る。最初にレッズのナビ杯を見に行ったときのことを思い出す。新宿のホテルに男たちで泊まりこんで、夜中まで前夜祭を繰り広げ、宿酔いでまだ暗いコクリツの前に並んだ寒い未明のこと。サポ仲間の女の子が作ってきてくれたおにぎりを食べて、宿酔いを直そうとしたけれど、またこけっと倒れこんでしまったこと。それでいて、試合が始まる頃には体調は戻ったどころか、思い切り応援にすべてをぶつけていたこと。
　そんなレッズへの愛情は、今のレッズに対してはあまりなく、三年連続の無冠を悔しがる気持ちをどう整理していいのかわからないままで……。
　夜は、ホルモン鍋。日曜日のキムチチゲスープが余っていたので、昨日、ニラや舞茸とともに食材を事前準備していたのだ。そう、今日は一歩たりとも家を出なかったのだ。午後はあっという間に夕暮れに変わったのだ。

　

　とりあえず部屋の窓から落日の写真を撮った。窓も開けなかったからガラスの内部に埋め込まれたクロスワイアが見えてしまっている。写真を撮るのに億劫がってはいけない。
　今日はファイターズは負けてしまった。最後は梨田監督の継投策の失敗だったな。あっという間に終わってしまった短すぎる祝日だ。