加藤和彦を偲んで
仙台の牛タン発祥の地ということで名高い太助という店が、実は虎ノ門にもあって、そこで今日は飲んだ。その後、ギター弾きの同世代の誘いでカラオケボックスで。男ばかりだが、お互いにロック度やフォーク度を確かめ合いたかったというのがギター弾き同士の心情である。今日は、加藤和彦を偲んであの時代にメッセージを贈ろうということで、二人はそれぞれ吉田拓郎の曲を。その間、少し世代の若い人たちがハマショーだとか、千春だとかを歌う。ぼくは柳ジョージの『祭ばやしが聞こえる』をショーケン・バージョン(のつもり)で歌った。きっと誰も知らない歌だ。ドラマでは負傷したショーケンとコーチの山崎努が信州の温泉街で療養しているうちに地元のいしだあゆみと恋をする。確かこれを機会にショーケンはいしだあゆみと結婚したのではなかったかな。
そんな背景を説明せず歌ってみると、古さを感じさせないアレンジで美しいロックであった。あの頃の日テレ・ドラマらしく、いつも世の中のマイナーの方面を行っていた。あの頃の音楽も常にそうだったな。世の中でロックという言葉は少しももてはやされなかった。しかし、だからこそのロックではあったのだ。同世代の知人はコークハイを飲んでいた。うわ、ぼくがかつて、高校からの帰りなんかに、浦和駅東口駅前あたりのロック喫茶あたりで、浅川マキのポスターを見つめながら、大音量に耳を痺れさせながら飲んでた奴じゃん(時効!)。
さすが!