残酷物語

　ホッケを焼いて、ビールを呑み始める。ホッケを食べ終えている間にパスタを茹で、ホッケを食べ終えたところで、予め刻んでおいたニンニク、玉ねぎ、ベーコン、鷹の爪と茹で上がったパスタをフライパンにひいたオリーブ油の中に投じる。ぺペロンチーニでは、鷹の爪をちぎって投じるといい。とっても辛くなるから。

　　

　エリック・ガルシア『レポメン』読了。長い年月に渡って変遷を重ねてきたガルシアの原点の作品らしい。そもそも変わった作家なのだ。恐竜探偵がありなら、人工臓器の取立て屋っていうグロな仕事を持つ主人公の生きる近未来もとんでもなくパロディに満ちている。
　時間軸を無視した回想と、フラッシュバックで頭が痛くなる小説。でも、やっぱり、どこかでガルシアが嫌いでない自分がいる。映画化されるらしい。主演はジュード・ロウらしい。んー、R18指定されるくらいに血まみれで残酷な映画になるのだろうな。