シュンの日記なページ

当別町スウェーデンヒルズ移住者 ブックレビュー 悪性リンパ腫闘病中 当別オジサンバンドOJB&DUOユニットRIOのVocal&Guitarist ツアーコンダクター 写真 スキー 山 田舎暮らし 薪ストーブ

眠れぬ夜は続く

 13年前に札幌に転勤を言い渡されたのが一月の終わりだった。二月に札幌に飛んでホテル住まいから始めた。すぐに雪祭りがあり、ホテルがどこも何倍もの値段になって満室となったから、北18条のウィークリーを借りた。今度はそちらの方が居心地が良くなってしまい、毎週末家に帰っては、北18条での生活を始めた。2月20日に家族を迎えたが、その日は吹雪で、空港で4時間以上も待たされた妻子が札幌に着いたのは夜中近かった。二歳だった息子が、車の中でしくしくと泣いた。疲れ果てたのだ。
 その翌日引っ越し荷物が届き、札幌での生活が始まった。家族が来るまでの間、不動産屋と何件も物件を回り、写真と資料を持ち帰っては家内に相談した。不動産屋とはすっかり人間関係ができてしまい、事務所も古かったから引っ越しを彼に頼んだ。とても懐かしい。
 今では、単身赴任の身軽さゆえ、どこでもいいという気持ちがある。我が母と妻の両親に何かがあった場合すぐに駆けつけられる距離にいてあげられる。自分にできることはせめてそんなことだけだと思う。
 ネットで物件を当たり、地の利が理想的である場所に、新築で礼金のかからないワンルームマンションが建設されている。来週にでも入居開始できるという出来立てホヤホヤの物件。新築なら行って見るまでもない。即、入居できる。
 メールで不動産屋とやりとりしているが相手はなかなか信頼の置ける営業マンだと伝わる。自分で建築現場に足を運んで撮って来た写真をメールで送ってくれる。早めに契約したいと深夜にメールをしたら、今日の夜には申込書を添付したメールが届いていた。
 免許証・社員証源泉徴収票とスキャンしてPCに取り込み、申込書と一緒にこちらもメールで送信する。契約前の入居者審査という段階までは進めてしまうことができる。明日は現地にいる連帯保証人に連絡を取って、契約待ちとなる。例えば、2/1からだってこれで入居できてしまうだろう。
 明日は松前に向う。松前の、とある社長は80歳という高齢なのだが、矍鑠としており、誠実な仕事の話ができる。春から取引を開始したいのでノウハウを伝授する約束をしてきたのが、昨秋の話だ。明日の夜の宿はその社長にお任せである。オススメのいい宿があるんだそうだ。楽しみだ。
 そんなこんなで引継ぎもまだ始めていない。二月からの異動は当面形式上ということになり、おそらく移転は遅れるだろう。少しでも長く札幌にいたいが、早く異動の時期を決定させねば落ち着かないという気持ちもある。
 昨夜も真夜中にパソコンに向って、候補地の回りの床屋やクリニックの場所を確認し始める。新しい生活を送るのに相応しい場所かどうか、細かくチェックする毎日である。並行して別の物件もチェックしている。昨夜の就眠は朝の4時半だ。これでは体が持たない。早く、心安らかになりたいと思う。