シュンの日記なページ

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ぎいっとワイパーは軋む

 もともと風邪気味、微熱モードだというのに、日本酒を飲みすぎてしまい、何だか胃がもたれるわ、頭が痛いわで、具合の悪い週明けだ。
 おまけに真冬並みの寒気が来たなんてことは、後で夕刊を読むまでわからなかったのだが、車通勤だからいいやと、コートも持たずにワイシャツ、ブレザー姿でパジェロに乗り込む。窓に珍しく霜がついていたので、じゃかじゃかと殺ぎ落としてから、エンジンをかけワイパーを動かすと、あれ? ワイパーが右だけ動かないで、左は動きかけた状態でぴたりと止まった。なんだ、なんだ、どうした凍りついたか?
 ともかく時間がない。
 パジェロの車外温度計は-7度を示している。え? -7度だって? いきなり? まるで2月の厳冬期じゃないか。セーターもパッチ(もちろんパッチなんてものは所有したことすらない)もコートもない、真夏と同じ服装で、既に発進しちまったい。血圧に問題を抱えるのに、この外気温の激しい冷たさに突然身を曝すなんて無謀だ、と思いつつ、自分を騙し騙し、会社方面に押しやってゆく。
 凍りついたアスファルトは少しアクセルを吹かせば滑る。自転車通学の高校生たちの姿は路上から消え、代わりに生徒を満載したバスが数珠繋ぎになる通学路。
 月寒川の河川敷から見上げる、手稲札幌山塊は、とてもきれいに雪化粧をまとって、いつの間にか、休息に、札幌は真冬になってしまったのだった。
 ぎいっとワイパーが軋んだかと思うと、元の位置に収まって止まった。窓の凍結が解けたらしい。会社に着いちゃったけれどね。