シュンの日記なページ

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レッズ戦 in 札幌

 コンサ戦が札幌であって、われらがレッズがアウェイの地である札幌にまでやってくることになって、風邪で不調のぼくも内心とても盛り上がっているのだ。
 それでも少しゆっくりめに外出させてもらった。格好悪いけれど、山岳用のダウンを着てゆくことにした。
 このダウンは、実はヒマラヤに行って帰ってきたことがある。後輩にねだられて貸してあげたのだ。その後輩が帰国する時検疫にひっかかってしまい、赤痢だということが判明。後輩は入院し、ダウンは、彼の退院とともに帰ってきたのだが、消毒パウダーで粉だらけになっていた。消毒臭さが取れるまで二年ほどかかった。でもそれは二十年前の話だ。もう臭くはない、さすがに。
 バス亭では、冷たい風に吹かれた。どうも待っているはずのバスは先に行ってしまったらしい。時間が二十分もあるので、こんな寒風の中で立ち止まっているわけにはゆかない。周辺には夜に降った雪が、まだ取り散らかされたみたいにところどころ残っている。で、歩き出した。次のバス停へと。
 次に来たバスは札幌ターミナル行きのバスだったけれど、もうどうでもいいやとそれに飛び乗った。東豊線でドームへ。福住駅で歩き出す。
 10時半頃に到着した札幌ドームのサブグラウンドに皆が開門を待って並んでいた。浦河から来たつばささんから熱さましの漢方薬を頂き、水で服用した。この後、夕方にも、夜遅くなってからも二度、つばささんが薬を渡してくれ、ぼくはこれによって生き延びたのだ。
 埼玉県時代の仲間たちも大挙してやってきた。札幌から離れて行った仲間たちもいっぱい今日のために戻ってきた。十勝からはそのあさんが両親を連れてやってきた。本当に、レッズ戦は民族大移動だ。なんでも空港から札幌ドーム行きのシャトルバスが臨時で増便となったらしい。レッズサポは8000人くらい来ているらしい。
 試合は順当にレッズが勝った感じがした。コンサドーレ札幌はJ2降格が既に決まっているので、今度レッズが札幌に試合に来るのはいつの日になるのかわからない。たった一年だけのJ1。コンササポを茶化す気持ちにはなれないのに、試合後、それを冷やかすコールが無自覚に起こったゴール裏は、レッズサポとしてはとても恥ずかしかった。それ以上に一サッカーファンとしてもっと恥ずかしいことだと思った。
 試合が終わり、めいめいにススキノに移動する。ぼくはシャトルバスで平岸駅へ行った。平岸ゴールデン街という地下の飲み屋街みたいなものが新しく開いており、まだ新装準備中のスペースもけっこうあって、全部完成すると相当楽しそうだった。
 すすきのに地下鉄で移動すると、もう真っ暗である。呑み会まで時間があるので、久しぶり懐かしのサンローゼに落ち着いて、エスプレッソを頼んだ。持ってきたエルモア・レナードの『キューバ・リブレ』を読む。
 時間になり、ススキノへ。一次会はキリン・ビール園で飲み食い放題。二次会は海鮮居酒屋で焼酎。レッズ戦そのものよりも、古く懐かしい仲間たちが一同に集まって、にぎやかに飲んでいるこの時間がとても嬉しかった。この夜のことは決して忘れない。優勝したわけでもないので、少しおかしいかもしれないけれど。